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スルー・マイ・ウィンドウ:海の彼方へのbのレビュー・感想・評価

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ヨシの「恋人は変わるけど友達は変わらない」を真に受けてる人多くて驚いた。
結局このヨシという男のラケルに対して気持ちは愛じゃなくて愛欲なんじゃないかと
緑の女の子と行為に及んでるときにラケルの名前を叫ぶシーンでそれがまさに露呈してるんですよね
してる最中に別の相手の名前叫ぶとかご法度すぎて苦笑い

ヨシの髪の色のピンク色が示す通り彼はゲイだろう。どうやらラケルの近くにいようとするのもそれを自分で認めたくはないためのようで、ラケルとの関係を強く維持することで自分がゲイということから逃避、自分自身を騙してるんですよね彼はおそらく
そう見たうえで「恋人は変わっても友達は変わらない」というこのヨシの言う多くが真に受けてるセリフを聞くと自分とラケルの関係をキープしておきたいだけに聞こえてくる
友達の関係で満足してるならわざわざバイクで暴走なんてしないですからね
とはいってもやった女を”名器”とかいってほかの男と話を共有したがるミソジニーほど酷くはないのがなんともで微妙な立ち位置だと思う
(どっちかというとアレスのほうが節操がない。このアレスという男もそんなに好きにはなれないけどアルファ3というダサいネーミングの家業を兄弟とともに引き継がないといけないというホモソーシャルの面倒さに苦しむところは悪くなかった)

ヨシは実のところ誰にもよく理解されないままラケルにとっていい友人として葬られてるわけだけどせめてラケルのなかでは美化されているほうがいいということだろう
パート1でヨシはアレスに嫉妬してたけどヨシにとってラケルは愛欲の対象でしかないということの裏返しだろうということはその辺でわかるしインセルっぽくて面倒な男という印象だった
でもこういうややこしい人物を描けてる点でただの恋愛ドラマと思ってた自分の予想は結構いい意味で裏切られて別にそんなに悪くはなかった


個人的にはセックスしてる最中に別の女の名前叫ばれた緑の髪の女の子が不憫
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