デジタルリマスター作品の上映が盛んになって久しいが、フィルム映画のデジタル修復作業ががどのようなものなのか、それ以前に、そもそもフィルム上映自体が身近ではなくなってしまったので、デジタルリマスターとは何なのかを知る機会はほとんどないように思う。
その辺のことを含め、なぜ今台湾では名作と言われる作品だけでなく、Ｂ級作品やニュース映画などについてもフィルムを修復しデジタル化が急がれるのか、そのあたりのことを台湾の近現代史に重ね合わせてみると、いろいろと感慨深いものがあった。フィルムセンターで修復に励むスタッフたちの姿には、見終わるころにはいろいろと込み上げてくるものがあるほど、アツいドキュメンタリー。
かなりマニアックな内容。でも、デジタルが当たり前の今だからこそ（そしてデジタルデータの寿命も永遠ではない、ということを念頭に置きながら）、見られるべきでは。
