冒頭、「安全を考慮して製作スタッフの名前は匿名となっています」とテロップが。出演者の顔も判明できないように隠してあった。
10名の匿名監督による短編作品をベースに、その作品と作品の間に、一般市民がSNSにあげたリアルなミャンマー社会の現実が挟み込まれてある。
軍に拘束される母を守ろうと泣きながら必死に抵抗する幼い子供。この子供の絶叫は胸に刺さる。これが実際の投稿映像というのが、この作品の特質かと。
正直、ミャンマーのこの現実は知らなかった。
見ること、知ることの大切さを改めて考えさせられた。
配給収益はミャンマー避難民支援団体に寄付されるそうです。一人１回2000円以下でも観ることで支援できる。何も知らずにいた者ができる贖罪だと思った。
