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エルドラド ナチスが憎んだ自由のsatoのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

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『大いなる自由』を見て。
『大いなる自由』のパンフレットから1871年より刑法175条があったことを知ったが、1920年代はある程度緩やかな時代(捕まっても証明する方法がないで済む、またはエルドラドのようなナイトクラブといったコミュニティによって)だったことを知った。また、トランスジェンダーも望む性に応じた服装で生活することが公的に認められることができていたのも知らなかった。
ナチが支配力を強め、戦争に向かっていく過程で、エルドラドのような市民的な独立したコミュニティが潰され、その場所が政府のプロパガンダに取って代わられるとか、男女二元論が徹底され、その性や身体も生産性という命題のもとに国家に管理され、同性愛者やクィアな存在が抹消されていくといったことは、今の日本、世界の状況を見ても全く過去のことではない。
コミュニティを奪われず、国家に管理されるのではなく権利を保障させ、生存し続けるにはどうしたらいいのかずっと考えている。
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