Melko

パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービーのMelkoのレビュー・感想・評価

3.8
「気づいたの。自分から動かなきゃ、自分も自分の世界も小さいままだって」

「僕はマイティマーシャル。触るとヤケドするよ?」

マイティパワーを解き放て!!

一作目では、まさかの爽やかな一筋の涙を流せたパウパト映画。
2作目、泣きどころが増えてました笑
3回ぐらい泣いた。

一生懸命頑張るパウたちは、いつだって可愛い。

今回メインでスポットが当たるのは、結成当時の紅一点スカイ。
ちゃきちゃき娘のリバティが増え、女子は増えたが、長く女子1人で頑張ってきたスカイの女子人気は今やすごい。

そんな彼女、小さな身体に対してコンプレックスを抱えており、更に切ない過去もあったのだった。
スカイって、しっかりしてるようで思いこみが激しい部分があったり、独断で行動する個人主義なところもあり、本作ではそんな部分が悪目立ちしてしまい、トラブルを解決するどころか更に大きくしてしまう。
しかしそこは「みんな違ってみんな良い子」たちのパウパトロール、ケントを含め誰も怒らないし一生懸命。

自ら運命を切り開くため、雪の中ケントを追いかけたスカイ、身体は小さくても勇敢で正義感は人一倍。
そんなスカイが1人悩む姿や、切ない過去、キャプテンマーベルになったかのように1人で迎えるラスト大一番に涙した。ここぞという時に過去のフラッシュバックを入れるのは、ズルいけど良い仕事している。

マイティパワーの源である7つあったクリスタルが奪われた終盤、なんとか取り返した一つを全員でパスしながら、各々のマイティパワーを駆使して敵を翻弄する姿は天晴れ。

敵役を演じた仲間由紀恵も、いい意味で彼女らしさを封印した良い演技だったように思う。たまーーにトリックの仲間由紀恵が出てたけども。笑

ただ、1作目と同様に中弛み感が大きい。
ピンチの数が多いのは劇場版だから当然にしても、パウパトたちと敵の行動を同時進行で何度も行ったり来たりするせいで画面が忙しない割にストーリーがなかなか進まないので中盤で強烈な眠気が…子供が何人か見ていたが、大人でも子供は寝ずに見切れたのだろうか。。
各々のパワーアップした車の迫力ある変形シーンやマイティパワー覚醒のシーン等、通常アニメ版と比べ遥かにパワーアップしたビジュアルのインパクトはあったものの。

コロコロしててかわいいジュニアパトローラーズ、もう少し活躍するかと思いきやそうでもなかったのも少し残念。

今回吹き替えで鑑賞したけど、エンドロールを見て、オリジナル音声のキャストがめちゃくちゃ豪華なのが気になったので、レンタル出たら字幕でも見てみたい。
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