かさま

赤と白とロイヤルブルーのかさまのネタバレレビュー・内容・結末

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ラブコメの定石のギスギスした関係から始まり、そこからテキストなどで関係が深まっていくところが丁寧で良かったな。
これも定石かもしれんが過去関係した相手が当て馬というか悪役になってしまうのはちょっと悲しくなる。
誰にカミングアウトするのか、またはしないのかという選択を二人が行っているし、会見でカミングアウトの選択についてはっきり示していて、こういう描写をちゃんと入れるのは誠実だと思う。
アレックスとヘンリーが、移民のバックグラウンドを持ち公人となったこと、王室の一員であることなどの責任や立場についての述懐が結構ある。個人の政治的立場は細かく描く意思があるように見えたが、リベラルなアレックス家庭と保守的で二人の障壁となる英国王室というのはわかり易すぎないかとも思う。ロイヤルファミリー関係のニュースを見ると保守的というか抑圧的なのは本当に有る話だろうとは思うが、君主制の国の政治についてももうちょっと見たかったなと思う。
原作気になってたけど読んでいなかった。映画では削られ気味になった要素もあるようだし読みたい。
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