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赤と白とロイヤルブルーのTMKのネタバレレビュー・内容・結末

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジー!だけどそれが良い!
博物館の監視映像ってどうやって抜き出したん?ハッキング?あの記者そんな人を動かしたん?
とか、テキサスでのカラオケでもうその場にいた客にはバレバレだろ
とか、アレックス単独行動はSPにバレてないんか?ヘンリーも単独でがっつりSPに張られてるわけではないんか?
とか色々疑問はありつつ
そんなのどうでもいいよなーとも思う
アメリカ大統領息子とイギリス王子っていう設定でもう勝ち
大統領が女性であり、大統領と息子周りの主要人物がSP含め全員女性で、それもLGBTQ映画を作る上であえてで、全てにおいて普通とは何か?伝統や偏見や差別とは?を突きつけるための設定なんだろうなーと
ファンタジーではあるけど、アレックス父親の、崖ではないと祈って跳ぶことも必要とかグッときた
確かに皇室でLGBTQの人がいたらどうするのか。歌舞伎界でもあったけど、、伝統のある世界、家において当然のように跡取りを求められ、当然ヘテロセクシュアルとされているし、私の中にもそういうアンコンシャスバイアスはあると思った。

ヘンリーは出会った時からアレックスが好きだったというし、もっとじっくりその過程も見たかったな。ヘンリーが嫉妬して目がウルウルになる所が凄く可愛くて。アレックスはあの記者のどこが良かったんだ?酔った勢い、、、
アレックスがヘンリーとの関係を認める最後のスピーチはとても良かった
オープンもクローズも個人の自由
セクシャリティだけじゃなくて、全てにおいてそうだなと思う
カミングアウトはマストではない

テンポ良いし、イギリス王室の兄とおじと記者くらいしか嫌なやつ出てこないし、そんなに悪い事もされないし、基本ハッピーだからどんな精神状態の時も観れて有難い映画でした!
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