原作未読で鑑賞。ストーリーや登場する人物の設定なんかは、わりと好きな感じ。ただ、恐らく原作の設定や展開を大切にしているからであろうと思われるが、ストーリーの飛躍を所々に感じてしまう。原作既読の方であれば、そこはスムーズに入り込めたのだはないか。音楽をテーマにしている作品だけあって、使われている音楽は素晴らしく、作品世界をしっかり支え、リアル感を与えていた。それらを考えると、原作アニメの読者には、ストーリーにリアルな音楽まで描かれた最高な作品になったのだろうと思う。原作アニメを予習して臨め、と言ってしまえばそれまでだが、一定数いる未読の観客にも、できるだけフレンドリーな作品製作を望みたい。ちなみに、作品序盤から吉高由里子にしか見えなかった（とまでは言い過ぎだが）、桜田ひより。彼女が全編にわたって関西弁で話している。関西出身の自分にとって、ブロークン関西弁が作品への没入を台無しにすることはよくあることなのだが、彼女の関西弁は、少し気になるところもあったが、俺にとってはなんとか及第点だった（大きなお世話だろうが）。いずれにしても、これから観る方には原作の予習をお薦めする。
