Monsieurおむすび

バジーノイズのMonsieurおむすびのレビュー・感想・評価

バジーノイズ(2023年製作の映画)
3.6
#バジーノイズ
青春音楽映画ではあるけれど、核になるのは「青春」でも「音楽」でもなく、もっと巨視的な人のうつろい。
行き先も定かではない人生という旅路を、煩わしくも誰かと振り回し合いながら歩く楽しさ。
1人で生きることも、夢を掴むことも叶うこの時代だからこそのsurvive指南。

清澄が打ち込みでつくる音楽が、これと言って響くものがなくて音楽業界がほっとかないほどの才能を感じなかった。
「ひとりよがり」故の狙いなのだろうけど、主人公の造形として違和感。
だから余計にベースとドラムを加えた生の音の素晴らしさは感じた。
潮のややサイコなキャラクターも序盤はリアリティが乏しく思えたが、彼女の行動原理がわかってくる後半は好感も持てて、桜田ひよりいいじゃん。へとなって終幕。
Monsieurおむすび

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