矢野竜子

バジーノイズの矢野竜子のレビュー・感想・評価

バジーノイズ(2023年製作の映画)
3.2
silentを見て号泣したので観に行ったけど
テーマがあまりに広範囲過ぎてしっくりこず。
2時間弱では到底まとめられる内容ではないし
演出もテレビドラマ然としていて
物語を理解させることに重きが
置かれている印象。
冒頭の窓という心の壁を
破壊する桜田ひよりと背中に射す謎の光とか
道理を超えた表現がもっと見たかったし
(この表現は終盤で変奏されるわけだけど)
見る見られるという関係性の描写も
良かっただけに残念。
最終的に桜田ひよりはビデオなどのメディアを
通さずに自分の目でステージ上の
川西拓実を見るようになる。
悪の中枢みたいなレコード会社オフィス描写や
まさかの元シャムキャッツの夏目氏の怪演に笑う。
あと桜田ひよりが部屋着で着てた
熊3匹が描かれたTシャツが欲しすぎる。