寝耳に猫800

バジーノイズの寝耳に猫800のレビュー・感想・評価

バジーノイズ(2023年製作の映画)
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音楽の映画、音楽の中にリズムはあったがしかし、映画全体を流れるリズムがうまく汲み取れなかった、または音楽のリズムと映画のリズムがうまく合っていなかったかも(数日前に観た『悪は存在しない』には、映画全体を流れるリズムがあり、ある意味そちらの方が音楽を感じたかも)

が、劇中で流れる音楽は洗練されているし、時折無茶苦茶な行動はあるが(知らない人の家の窓ガラスぶち割り号泣女)それもツッコミどころやインパクトとして楽しめるし、この時代に好きなことで表現をする人の苦悩、つまり1人で作るか他者と作るか、セルアウトに乗るか距離を置くか、アーティストとしての自分が頭打ちになったことに気付きつついつまで続けるかSNSやバズとの付き合い方など、現代的な葛藤がきちんと詰め込まれていた

追伸 :清澄、家にこもって音楽だけ作っていたにしては歯が白すぎる
追伸2:辻井凪さんのライブ、アイドル売りにしては客層がほぼ全員女性なのがちょっとビビった、これ多分JO1主演と告知してエキストラ募集したからこうなったんかな、ラストのライブもそう
追伸3:ラストのライブ、あれライブハウスというより新し目の公民館みたいにも見えた、上ガラガラだったし夢の中の文化祭みたいな空間だった
追伸4:レコード会社の社長が持っている打ちっぱなしの軟禁部屋、あれはなんだ、こわすぎる