鹿shika

バジーノイズの鹿shikaのレビュー・感想・評価

バジーノイズ(2023年製作の映画)
3.3
無口な主人公が奏でる音楽に魅了された女の子。そんな二人を描いた音楽青春映画。

原作が「エモい」と話題になっていると、よく広告で見たが、全く知らなかった。ノータッチ。
仕事で本作を担当することになったので、原作も読んだけど、下北のヴィレバンで売ってる感じの漫画でした。

手掛けたのはドラマ『サイレント』の監督で、そこでも共演してた桜田ひよりちゃんとも再タッグ。

だから描写描写が美しい、、
私、ストーリーは全く好きじゃなかったし、なんならつまんないと思ってたんだけど、
描写の作り方が上手すぎて、誰かに説明するたびに「ああ、いい映画だったんだな」と思う、自分にとってイレギュラーな作品だった。

例えば、潮ちゃんが清澄の部屋の窓ガラスを割って、二人で海まで散歩するシーン。
なんの会話もセリフもないのに、長い尺と何カットも場所を変えて撮っていて、始まって20分くらいだったけど、「いい映画が始まるんだな」と思わせられた。

監督にこの描写をお聞きしたら、二人の自己紹介的にと、考えて作ったシーンのようで、そもそも作品を撮る前に、街の分布を作っているそうで、

『silent』の聖地巡礼は、この監督だったからなんだと深く理解。『チェリまほ』の街の描写やデートシーンもよかったし。

そして音楽映画ということで、音楽担当したのもyaffleさんという、藤井風の楽曲を全て手がける大物。
本作の楽曲はオシャレすぎて、個人的に好みすぎて早くダウンロードしたい。

音楽映画です!!
鹿shika

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