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海底から来た女のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

海底から来た女(1959年製作の映画)
3.6
夏はサメ🦈映画だ!ということで、石原慎太郎原作「鱶女(フカおんな)」を映画のタイトルに惹かれて鑑賞。「シェイプ・オブ・ウォーター」(未鑑賞ですが)と「ジョーズ」を合わせたような怪奇ロマンス。

夜な夜なヨット⛵で生魚🐟️を頭から食べるコケティッシュな女性に恋💓をする別荘族のお坊っちゃま。この前提は受け入れられないわーと思っているうちに、ウクレレ🎻と口笛🎵のまるで裕次郎的お坊っちゃまに惹かれた鱶女が積極的にアプローチしてくる。

罠なんじゃないかと思っていたけれど、二人は本気。鱶女の深情けで、ただ一緒にいたい。しかし邪魔者は…🦈 海辺の言い伝えや婆やの引き留めも障害にはならない🌊

別荘族の毎日パーティーの若者の明るい虚無感と、漁村の言い伝えや長老等の命懸けの生業の対比もありました。

裕次郎の取り巻きの女性の話なのかな、なんてサメて観たりして🏝️

お坊っちゃま役の川地民夫さんは裕次郎宅のお隣さん。他にも石原プロダクションの人が出てました。

鱶女の筑波久子さんは、渡米してからチャコ・ヴァン・リューウェン名義で映画プロデューサーとして活躍。ピラニア等の魚を題材にした映画を製作、監督。
ロジャー・コーマンに認められ、後に駆け出しのジェームズ・キャメロンを見出だし監督に抜擢した作品がヒット。魅力的な女性です。

蔵原惟繕監督は「メキシコ無宿」の方でした。主役以外のキャスティングも絶妙でした。
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