火の玉ジョニー

海底から来た女の火の玉ジョニーのレビュー・感想・評価

海底から来た女(1959年製作の映画)
3.6
こんなに昔から日本にもあったんだ!サメ映画…
サメ好きは必見だよ!!
ちょっとみづらいモノクロだけど…

てか…
これはファンタジーか?…
それとも怪奇ミステリーロマン?

人と交流することが苦手な坊っちゃま=川地民夫さんがある日忽然と自分のヨットに現れた妖艶な女と恋に落ちるものがたり

どうやら女は素手で魚を掴まえたりその魚を生のままボリボリ喰らうらしい!

といっても喰らうとかそのあたりの残虐描写はいっさいありません

女が近くに来ると犬が異様な鳴き方をするとか村の長老が女の顔を見ると顔色を変えるとか…
そんなミステリアスなフンイキはあるけど…

作中でみんなが「フカ」って言ってるんだけど関西より南では昔から大型のサメをフカと言ってたとのこと=ネット情報

そして女は一度たりともフカに姿を変えたりはしないのです

ただ演じた筑波久子さんはホントにフカ女と言われればそうかもしれないと思わせる…

これは川地民夫さんとの異生物交際なのか…

あの「シェイプオブウォーター」よりも半世紀以上昔に作られていたなんともせつないものがたり…

この作品にインスパイアされたかカノジョ自身が後年ジョーダンテ監督の「ピラニア」をプロデュースしたのは必然?

とにかく不思議な映画でした
お互いどうあがいても成就できない道ならぬ恋!

川地民夫さんが女の手練手管でいいように持ってかれて悩みまくる童貞オトコみたいに見えてしまった…

筑波久子さん貫禄ありすぎだろ!!

逆にいつもクール?な悪役内田良平さんの少し神経衰弱的な弱々しい役ってのが新鮮すぎました

なんかいいアクセントになってた感じがする

直接描写のまったくないサメ映画
意外な良作でしたよ!これ