ひっぱりだこのエイヨ・エデビリが主人公の一人を演じるクィアコメディ。
あんなボンクラ丸出しの2人が少年院帰りと騙って一目置かれたり、アメフト部が野蛮過ぎて殺人まで犯していたりリアリティラインの設定が謎な映画だ笑
近年の類似作に「ブックスマート」があるが、あちらの主人公たちが超がつく優等生だけどイケてないという設定だったのに対して本作の主人公たちはイケてない上に勉強も出来なさそうだ笑 思えば男性異性愛者の主人公で何の取り柄もないキャラ(そう現実の自分たちのように…)というのはありふれている。ポリティカルなコレクトネスというのは現実社会を作品に正しく反映させるということであるので、当事者の大多数がそうであろう取り柄のない同性愛者が映画の主人公になり得るのが“ポリコレ”なのである。また大多数の人は聖人君子でもない。イヤな奴に描かれがちなチアリーダーより主人公の一人PJの方が普通にイヤな奴だ。過去作の類似点と言えば男子生徒の異常なバカさ加減は「ダムゼルズインディストレス」を彷彿とさせるし、ダイナーのシーンは「バットアイムアチアリーダー」へのオマージュを散りばめているようだ。
クライマックスのスタジアムの乱闘シーンはアベンジャーズみたいで燃える！
