OCHANG

突入せよ!「あさま山荘」事件のOCHANGのレビュー・感想・評価

3.7
監督の政治的立場からくるのであろう描写の偏り(連合赤軍側が書割的でほぼ顔も出てこない)を気にしなければ調度良い娯楽映画の仕上がりになっていると思う。顔の圧の強い役者総集結での早口会議合戦の前半からの後半の突入作戦。鉄球描写等安っぽさが否めない部分もあるが室内の空間を利用した銃撃戦の緊張感は見事だし殉職描写のあっけなさは逆にリアル(ただ監督の息子が撃たれたくせに生き残るのは依怙贔屓だと思うゾ笑)「シンゴジラ」と同じ作り方で(部分的にではあるが)邦画におけるオールスター活劇に成功していているのは興味深い。
ただ一点だけ家族描写が内容から浮いていたのでそこを削れば緊張感のある内容になったのではと思う。