ルサチマ

映画監督とは何かのルサチマのレビュー・感想・評価

映画監督とは何か(2008年製作の映画)
4.2
映画美学校の試写室で撮られたと思われる青山真治のインタビュー映像にグッときた。そういえば青山真治が吉田喜重を意識したのはいつなのか。この映画の中で『EUREKA』の頃に吉田的な反メロドラマが念頭にあったと語っているが、『EUREKA』のあとに撮られた『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』では吉田の肖像を使っていなかったはず。青山真治は吉田喜重以上に大島渚に近い作家であると思われるし、事実『すでに老いた〜』の中では大島の肖像を用いている。当然岡田茉莉子を起用した『サッド・ヴァケイション』の頃(この映画が撮られたあたり)には青山が吉田喜重の深い影のもと映画制作に携わっていたことは容易に想像できるのだが、果たして彼が吉田喜重と出逢ったきっかけは何だったのか。
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