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見えざる手のある風景のnoborushのレビュー・感想・評価

見えざる手のある風景(2023年製作の映画)
2.5
Landscape with Invisible Hand 2023年作品
5/10
コリー・フィンリー監督脚本
アサンテ・ブラック カイリー・ロジャーズ ブルックリン・マッケンジー
ジョシュ・ハミルトン マイケル・ガンドルフィーニ ティファニー・ハディッシュ

M.T.アンダーソンのヤングアダルトSF小説が原作でプラン B製作。
vuvvなるコーヒーテーブル状の奇妙なエイリアンが地球に訪れた近未来。
友好的な彼らは、地球人よりも遙かに優れた文明を持っていて、それを提供したため、
地球の既存の経済は完全に崩壊してしまった。
主人公の黒人学生(ブラック)は貧しい新入生一家(ロジャーズら)に自宅の部屋を提供。
二人はお金儲けのためにvuvvに向けてリアリティ・ショーを配信する。
配信とか一応現代的なことが描かれはするものの、やっていることは西洋文明が、
植民地とした国々で行っていたことに残虐さをなくしただけ。
主人公の映画をvuvvが興味を持つのも、美術界でプリミティブ・アートといって
かつての植民地の国の芸術をもてはやすのとかわらない。
ラストで支配層に依存した生活を拒否するところに被支配者のプライドを提示していると
思うが、基本的にvuvvの要素以外は対して新しいことはしていない。
というかヤングアダルト小説の映像化で 深みのある作品は皆無だと思う。
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