サトタカ

見えざる手のある風景のサトタカのレビュー・感想・評価

見えざる手のある風景(2023年製作の映画)
4.1
人種差別を越える「種差別」とでも言うのか、近未来に地球を支配した宇宙人によって差別される地球人の話。とはいえ、学歴や職種によって人を見下すような価値観は人間の間に残っていて、それがまたトラブルのもとになる。搾取される地球人たちは職や家を失い、貧困に喘いでいる。まじディストピア。主人公のアダム(アサンティ・ブラック)には絵の才能があり、幼い頃から絵を描き続けていて、彼の絵とタイトル、使用材料などが映画の章が変わるたびに表示されるのはとてもいいアイディアだと感心した。また宇宙人Vuvvの絶妙にキモかわいくないデザイン、観るものを脱力させるようなBGMも素晴らしい。好き。
いくらお金をもらえるからって、全く尊敬できない相手に自尊心を奪われ続けるのは、耐えられないよなと心底思った。
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