ほにゃほにゃ

貴公子のほにゃほにゃのレビュー・感想・評価

貴公子(2023年製作の映画)
4.2
個人的に韓国映画で最も好きな「The Witch魔女」シリーズのパク・フンジョン監督最新作。予告公開時からかなり期待を寄せており、劇場公開を半年前から待ちわびていた今作だが、結論から言うとかなり面白かった。過去に観た韓国ノワールアクションと比べても断トツでおもろい。

コピノ(コリアンとフィリピノの混血)で、ボクサーの青年マルコは、ある日突然現れた、行方不明だった父親の使いと名乗る男に父に会わせてやると言われ韓国へ飛ぶことになるが、道中に自らを「友達(チング)」と呼ぶ謎の男と出会い、命を狙われるというストーリー。
やはり特筆すべきは、貼り付けたような笑顔で人を翻弄し、驚異的な戦闘能力と身体能力を持つダークヒーロー・貴公子を演じたキム・ソンホの演技力だろう。表情管理が実に上手く、今回のサイコキラー役を見事に演じきっていた。

前半は貴公子の正体・目的の一切が謎に包まれたまま、途中ちょこちょことアクションも挟みつつややゆっくりめで展開が進み、後半になると散らばっていた伏線が回収されマルコは何のために連れてこられたのか、また貴公子の目的は何なのかが大体推測できるのだが、貴公子の行動がキャッチコピー通り意味不明で、先の展開が読めず最後までハラハラしながら楽しむことが出来た。

アクションに関してはクライマックスの派手な銃撃戦は言うまでもなく素晴らしい出来だったのだが、今回黒塗りの高級車づくしのカーアクションも見られて非常に満足。

前述のように、やはり今作は軽快な口調と爽やかな笑顔の裏に、異常なまでの戦闘能力を持つ貴公子という謎めいたキャラが立っており、映画に引き込まれた最大の要因となっている。


作りがTheWitchとめちゃくちゃ似てる上にロケ地被ってる?感じがしてTheWitchの続編かと錯覚した。

終わり方は続編作れそうな感じ。
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