ロアー

貴公子のロアーのレビュー・感想・評価

貴公子(2023年製作の映画)
3.6
私、実は普段からあまり映画の情報をチェックしない人で、フィルマの公開情報と映画館で流れる予告が情報源のすべてと言っても過言じゃない。
今回もポスタービジュのみでチェックを入れてたんだけど、この笑顔でこのスーツ姿で"貴公子"とは、これは絶対ヤバいタイプのサイコパスに違いないと予想して期待大だった。

サイコパスにも色々なタイプがいるので、なんとなく心の底から残忍なタイプと予想してたら、実際は面白い兄ちゃんタイプの殺し屋だった。
飄々とした食えないタイプの殺し屋って、わりと広い層に刺さるみんなが大好きなやつだと思うんだけど違う?私はもちろん大好き❤︎
今日は占いが最下位だったからお仕事したくないなぁ〜とか言い出しそうなタイプの殺し屋(どんなだ)で、欧米映画ならサムロとかライアン・レイノルズとかあの手の三枚目タイプの役者が得意そうなキャラ。韓国俳優に詳しくない私は、貴公子のことを頭の中でずっと韓流尾上松也って呼んでたけど。だって、観れば観るほど尾上松也にしか見えなくて。

話ももっとダークなノワール系のお話と思いきや、案外王道展開のエンタメ(アクション)路線だった。
マルコと貴公子の追いかけっこシーンはニヤニヤしたし、ラストの殺活シーンももっとやれ〜!って感じでめっちゃ楽しく観れた。でも、最初のあの痛そうな拷問とか、ああ言うのが出てくるのは流石韓国映画って感じだったな。

↓↓↓以下、ネタバレ感想↓↓↓










病気のオチは絶対そうくるだろうなって思ってた。
だって全然死にそうにないもの。
と言うか、これって続きもの前提で作ってるのかな?私には見える...なんだかんだでマルコが貴公子の相棒になる続編が。それで、3作目くらいにはマルコの本当の父親が見つかって、それが今回の偽父よりずっとヤバいやつで、流石の貴公子も瀕死の目に遭うような大変なことになる未来が見える。
マルコは今回のことがあるから相棒スタンスといえど兄貴面してくる貴公子に対してわりと冷たい態度を取るツンで、でも貴公子が死にそうになったら「兄貴」とか呼び出して泣けるやつ。私にはそんな未来が見える。
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