感想サイトに感想投稿しながら、新着感想を眺めていて見つけた映画。
年末の忙しい時期なのに、興味深い作品を見つけてしまったら観に行かざるを得ない。
こういうサイトも困った存在である。
「あらすじ」によると「近未来」と、あるが割と遠めな未来な印象を受けた。
都会から「自然」が完全になくなり、「自然」への理解が根絶レベルに達した当たりの未来が「近く」にあってほしくはない。
ＳＤＧｓは失敗したのだろうか。
それはさておき、そんな世界観ならではの物語が紡がれる。
ハイテク会社でバンバン働く奥さんと、今や存在自体珍しい「自然」を研究する植物学者の夫婦。
奥さんは会社で成果を上げていく。
そんな優秀な社員を一時も手放したくない会社は、育児ポッドによる妊娠を提案する。
体外で受精させた胎児を、子宮ポッドで育むことで、妊娠時の様々な制約から解放される新技術。
自然学者の旦那と・・・。
観る人の立場性別年齢によって感想は様々になりそうな映画である。
しかし、どれが正しいとも正しくないとも言えない辺りなテーマが絶妙。
育児ポッドにも愛情を注げられる。
原作があるのかわからないが、映画内で語られていない深そうな設定も見え隠れし、まったく触れない辺りにも興味がわいた。
続編があるような作品でもない気がするが、別の視点からこの世界を表現できる可能性もありそうだなと。
実際、ちょっとモヤっとするラストに感じそうになったが、最後の後の最後に成程と（ネタバレに考慮してここの表現そのものがモヤっとしとるが）・・・。
カップルや新婚さん夫婦で鑑賞して、感想を語り合うのにすごくいいかもしれないし、危険かもしれない映画。
ポッドで育成中に避妊に失敗して年子ならぬ月子の兄弟なんてのもあり得ちゃうのかな。
