Kaz66

ポッド・ジェネレーションのKaz66のレビュー・感想・評価

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)
3.8
これはナカナカ味わい深い作品でした。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークが製作総指揮を務めながら主演もこなす、相手役に「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー、「ポヴァリー夫人」のソフィー・バーセスが監督を務めた、近未来の《新しい妊娠の形》をコミカルに描く。
AIが発達した近未来のNYを舞台にしているが、製作国はイギリス/フランス/ベルギーの合同チームなので、技術革新や働き方がironyたっぷりに表現され、SFというよりシチュエーション・コメディとして《妊娠・出産》についてその会話やアイデンティティの食い違い、babyが育っていく中での心情的親近感の移り変わりを面白可笑しく描いていた。
僕のところには子供がいないので、妊娠~出産~子育ての苦労とか感覚がわからないですが、それでも充分面白く観れました。
米国と欧州の根本的な考え方の違いや近未来のダイバーシティな状況をワザとステレオタイプにして、色んな考えの人がこの作品を通じて会話のタネになる…、そんなタイプの映画でした。
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