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ポッド・ジェネレーションのxavierのレビュー・感想・評価

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)
3.5
2人の選択に待ち受ける新しい未来とは…
AIが発達した近未来のアメリカ・ニューヨーク。ハイテク企業で働くレイチェルは胎児を持ち運び自由なポッドで出産まで育てる"ポッド妊娠"という最新テクノロジーに強い関心を抱く。一方、彼女のパートナーで植物学者のアルヴィーは自然界の多様性を守るために奮闘しており従来通りの自然な妊娠を望んでいた…
ストーリーはこんな感じ。
あらすじを読んで"コメディ作品なんだ"って思ってたけど意外にマジメな話しだった

学生たちが果物が木になるって知らない近未来。アルヴィーがイチヂクの実を木から取って学生たちに食べさせようとすると「気持ち悪い」と言って食べるのを嫌がるんだもんな。
全く自然と関わりをしないっていうか教わってない世代なんだよね。だからイヤイヤ食べたイチヂクが美味しいとビックリするんだわ。何か損してる感じ…

そんな感じで子どもを作るのも変わって行ってる。ポッドの中に受精卵または卵子を入れるだけで普通の妊娠のように胎児が大きくなるんだから。
女性としては助かるんじゃないかな。
普通の妊娠だとお腹が大きくなるにつれ、
動くこともそうだけど、何もかもが大変になっていくしね。それに、つわりで苦しむ事も無くなるしね、良いことの方が多いのかも。
だけど自分のお腹が大きくならない分、実感も無くなるのかもね。"母親になるんだ"
って実感もね。

だから最初は乗り気だったレイチェルが変わって行ったのかもね。パートナーのアルヴィーが部屋の中に植物を持ってくる事さえ、いい顔をしなかったのに、土を触ったり匂いを嗅いで気持ち良さそうにしてたもんなぁ…
一方、アルヴィーは植物学者でもある事から何事も自然に在るべきだと思っていた。
だからレイチェルが無断で"ポッド妊娠"に反対してたもんね。でも結局はレイチェルの意志を尊重し認めてくれたしね。
そしてそんなアルヴィーもポッドといる時間が長くなって来ると母性が目覚めて来るんだから不思議だよね…

ストーリーの方は、そんな風に胎児が大きく成っていくにつれての2人の関係性の変化や心境の変化が淡々と描かれていく。
余りにも淡々とし過ぎていて眠くなる事も有ったけど、面白かったかな。
ラストの展開は、何か微妙だったけど。
後、エンドロールの嫌味っぽいインタビューもどうかなぁって思うけどねぇ…
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