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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100のTSのレビュー・感想・評価

2.4
【いつもの茶番劇でむしろ安心した】55点
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監督:中村義洋
製作国:日本
ジャンル:ホラー
収録時間:97分
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 2023年劇場鑑賞31本目。
 さて、ついにこのシリーズも100まで来まして、なんと記念すべき劇場公開!かれこれ24年近く見続けてきたシリーズなので、こればかりは劇場で見ないとと思い駆けつけました。大阪では本日が初日公開であり、公開しているのは十三のシアターセブンのみ。しかも、自分が最後の予約者で本日は完売!と聞けば聞こえは良いですが、余程のコアなファンが集まっているのでしょう。
 先に言うとこのシリーズはスルメ作品といいますか、見れば見るほど味が出てくる作品です。確かに初代あたりや、たまーにかなり恐怖度の高い心霊(?)映像が収録されているので、心霊映像といえばこのシリーズ!と言われるほどのポジションを確立しています。現に、夏の特番で取り上げられる心霊映像の出典は大体今シリーズからというのも珍しくありません。近年は非常にクオリティの低い作品が連発しているのが残念ではありますが、ここまで来たらずっと見ていきたい。。謎の愛着心が抱かれてしまっているのが今シリーズなのです。

 ということで、気合を入れて公開初日見てまいりました!はっきり言うといつもの茶番劇の領域を超えていないのですが、ほん呪シリーズがスクリーンで上映されていることに謎の感銘を受けます。初代シリーズを手がけた中村義洋がこれでもかと言わんばかりに登場するのでそれがまた往年のファンからすると良い。ちなみに中村義洋とは「〜とでも言うのだろうか」「おわかりいただけただろうか」のナレーションのあの方です。長らく今シリーズではナレーションでしか出てこなかったのですが、今作ではほぼ主人公級で登場されます。その中にも笑いを促すような発言や動きがあり面白かったです。
 おかしいな。ホラードキュメンタリーのはずなのに、ところどころに笑いが起きる。もうこのシリーズがどういうものなのかを鑑賞者達はわかっているのです。なので、ある意味一見さんお断りの映画でもあります。

 さて、扱われる肝心の心霊映像ですが、不気味ではあるもののどこかパッとしない。ただ、設定はやや興味深く、24年前に中村が目にした心霊映像だそう。ある理由で採用しなかったそうなのですが。。ほんまかー?!てつっこんでしまいたくなりますが、今に始まったことではないのでそこは我慢。というかそういう都合の良い設定は今シリーズでは日常茶飯事なのです。こんなところで毎回目くじらをたてていたら体がもちません笑

 面白かったのがとある家での捜索シーン。中村はどうやら心霊系YouTuberが嫌いなようで、ただただ一本のビデオを探しに来てるだけなのに、廃墟の探索みたいな感じに撮るなと度々お怒りになられます。なのに、中村の意見を聞かずにずかずかとやりたいようにやっていく他のスタッフ達のやり取りには笑わされました。怖い場所にきてるはずなのにもうほぼほぼギャグ展開です。怪しい存在が映るのにもう最早何も怖くない。

 いやはや、高得点はつけがたいですが、良くも悪くもほん呪感が滲み出ていたのでよかったと思います笑 とにかく、呪いのビデオ100到達おめでとうございます。101を出しちゃったからにはどこでも止めるのかが気にはなりますが、全作品見ている自分としては、毎回けなすもののなんだかんだ好きなシリーズなので最後までついていきたいと思います笑
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