復讐の鬼となり、ネオナチ絶対殺すガールになった前作『BECKY ベッキー』の続編。
脚本も監督も変わったけど、大まかな展開は前作と一緒で、再び復讐の鬼になったベッキーが悪い奴らを殺しまくる映画。ではあるんだけど、展開が展開なので、前作よりもオリジナリティの濃度は薄い。
良くも悪くも意味深な設定があるから、もうちょっと違う広がり方もできた気がするけど、前作の成功パターンをとりあえず踏襲しようという姿勢と、シリーズものにしたいんだなという魂胆は感じられた。
展開に関しては、ちょっと都合の良さを感じてしまったところはある。でも製作陣からしたらベッキーの復讐にいたる過程や大義名分などはどうでもよくて、序盤はとにかくベッキーにもう1度ブチギレてもらおうというプロット。
ここまでくると様式美のような清々しさすらもある。だから自分も深いことは考えずに楽しもうと思って、実際にそこそこ楽しめた感じ。
終盤の展開はオチ含め、商業的な臭いが強すぎて、流石に賛否はあるかなと思う。個人的には、続編があることを想定して、ここからどういう広がり方をするのか楽しみではある。