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ファッション・リイマジンのmoeのレビュー・感想・評価

ファッション・リイマジン(2022年製作の映画)
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エイミーの揺るぎない信念と責任感にただ感服。
小さなブランド故の様々な障壁があることは想像に容易いけれど、労力や時間、コストも惜しまずに、サスティナブルな姿勢を完璧なまでに貫くエイミーたちを心からリスペクト、本当にかっこよかった。

ある工場の内部で完結する循環のシステムも、直接現地へ訪れることによって温度のある人との繋がりが連鎖してゆくさまも、こだわり抜くことを何より楽しみ誇りを持っているのが分かる彼女たちの表情も、そこにはものをつくること、そしてこの世界の本質が宿っていた。。!
持続可能に、って難しいことではなくて、本来の姿、あるべき姿に立ち返ることだと思う。

篠原ともえさんとWWDサステナビリティディレクター向千鶴さんのトークショーで
「"新しいデザイン"は従来の生産から販売ま
でに加えて、生産の前、販売した後まで含めてデザインすることだ、"循環をデザインする" 、これからのデザインナーはそのためにいる」というようなお話があって、その通りだなと頷いていました。
つくる責任、又消費する責任について、すべての人が改めて考え直さなければいけない。
どうしたらこのような映画や彼女たちの努力、今の危機的な現実が多くの人に伝わるのか、毎日考えている。
わたしもできるかぎりのことをするぞと背筋が伸びた。

「服作りというより 可能性と学びの場」
「船の方向性を変えて、みんなを船に乗せないと」
「服を作る順番が変わった 生地を見てからデザインを考える」
「何かも全部は出来ないけれど、砂粒をまくことはできる」
「服が世界を変えるのではない、それを着る女たちが変えるのだ(Anne Klein)」
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