まだファッション業界でサステナビリティが意識される前、いち早くサステナコレクションを作ったデザイナーを追ったドキュメンタリー。
デザインの前に、まず着手するのは素材探し。
それはそれは途方もない…。
環境負荷だけでなく倫理的かどうかも確認。
これだ!と思っても既存の商流に乗っていなければ手に入らない。
様々な国の様々な人が関与して商品が消費者のもとに届くというのは、服に限らずあらゆるモノに共通する。
自分の身近な生活をふと顧みるきっかけになるはず。
映画を観終わって、同じ回を観てたと思しきグループの子たちが「(あの服)いくらするんだろうね?」と。
あれだけの徹底した追跡可能な素材探しをした商品が高くなってしまうのはやむを得ないし、映画内でもMOPを"luxury brand"と書いていた。
だけど、ニーズがあれば一般人の着る服を作るブランド、メーカーも動かざるを得なくなるとも思う。
大きな会社であれば天然素材を探す旅に出ずとも、環境負荷の低い素材を開発するということもできる(実際やってる)。
消費者のニーズは、私たちが現状を知ることで自ずと生まれるんじゃないかな、と個人的には思ってる。
だから、こういう映画が公開されたり、報道が増えたらいいなって願っている。