ファッションが好きでこの道を進んで、大学の頃にサステナブルじゃない業界の仕組みに気付いて狼煙を上げるって、確固たる意志と勇気がなきゃ不可能だったよね。大好きなものが、時代に逆行していると気付くことと、それに目を瞑らないことが、ちゃんとできる人。食べ物だとしっかり生産者を特定して見せるようになっているし、逆に厳しすぎるだろうと思う程だけど、ファッションでは安くて見栄えがすれば何でもOKなのは確かに矛盾してる。自分もその事実に気づいたのはここ数年のことだけど、購買者の選択はどんなに小さなことでもとても社会的で政治的だとすごく感じるようになった。日本でもエシカルなブランドも存在してて、確かに単価は高いけど選択はしていかなければならない。メイドインバングラデシュでも同じような感想を書いたけど。数値になって結果を出せるようになるのは、まだまだ先だろうし、世界が豊かにならないと結局そこが問題。激安のブランドが流行っている現状じゃなかなか無理だよね。できなくても知ることや意志を持つことはできるから、そこは諦めたくない。自分の生い立ちを語ってくれたのも、本当にありがとう。
