モーリーン・カーニーの画像を見ると、イザベル•ユペールがかなり本人に寄せたヴィジュアルになっているのがわかる。実在の人物なりきり映画がお家芸のフランスだが、大抵は有名人(サガン、クロード・フランソワ、ゲンズブール、etc.)、一般人でもこんなにそっくりを目指すんだなというところに感心した。
映画の構成はイマイチだけど、実話を時系列に追っていくとこうなるんだからしょうがない。
むしろ企業の技術者に英語を教えていただけのアイルランド人が、その企業の労組代表となり、社長と信頼関係を築いて、大統領と面談を取り付けられるような立場の成功ストーリーの方が気になるんだけど…
夫の職業もちょっと気になる。音楽家か舞台関係っぽいのだが。いつもキャリアウーマン風の洋服を身につけているモーリーンのイヤリングが少女趣味で、それを指摘した女社長に「夫からのプレゼント」と言っていて、夫婦愛が感じられた。