むらぶ

私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?のむらぶのレビュー・感想・評価

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この映画には「良い被害者」という恐ろしい言葉が繰り返し出てくる。
原発会社の暗部を内部告発した女性が性加害を受け、それを全て自作自演だと権力を持つ側に断罪される。これが実話だというのだから恐ろしい。
そしてこの恐怖は昨今の本邦にも感じている。

ラストカット、映画を観るこちら側に向けられたイザベル・ユペールの貫くような視線は『レースを編む女』から45年の時を経てなお、観るものに静かに強い意思を訴えかけてくる。
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