みむさん

The Last Great Wilderness(原題)のみむさんのレビュー・感想・評価

3.5
前後半で雰囲気が変わる、デヴィッド・マッケンジーの長編監督デビュー作。コメディとホラーのミックス。意外と面白い。
この映画のあとにユアン・マクレガー x ティルダ・スウィントンの「猟人日記」を撮ったのだな。

主演のアラステア・マッケンジーは監督の実の弟なんだって。
妻を寝盗られ復讐のためスカイ島に向かう男の車にギャングから逃走しているヴィンスが乗り込む。対照的な二人のロードムービー。
彼らがガス欠でガソリン求めて立ち寄った家がヤバい家だった。

家主は瀕死、家長は気味悪い雰囲気出しまくりおじさん、家の中の雰囲気もどこか変。

ガソリン譲ってもらって立ち去ればよかったのに、親切にされて無下にできない、チンピラふうの悪男なのに意外とおとなしい。

スコットランドのハイランドが舞台、人が少ない田舎、極少コミュニティ、ミッドサマーやウィッカーマンの雰囲気漂う。
一家はいたってマジメなんだけど、部外者から見たら怖いという映画だった。

ヴィンスが悲惨すぎる。