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迷子の大人たちのumihayatoのレビュー・感想・評価

迷子の大人たち(1992年製作の映画)
5.0
夫を亡くしたシャーリーマクレーンに
23年片想いをしてきたマストロヤンニがやんやする話と、祖母と母と娘と孫、全世代家族の色々なドタバタ。

上部をさらおうとすれば映画で良くある話なのだが、当の本人たちはユダヤ系移民とイタリア系移民であり
死生観や恋愛観などの価値観の違い、宗教由来の違いが、「幸せになることに」歯止めをかける

また、4世代の中で「女性が幸せを追求する自由」がどう変わったか、それがいかに苦しく耐えられてきたかについての問題提起が、素晴らしいスパイスとなってこの作品をとても感動的なものにしている。

特にシャーリーが自身の生きてきた時代についての怒りの感情を爆発させる場面は、ラストの感動の為には必要不可欠であり、この作品の核心をついた場面だろう。


いつ、何処で、誰と、どんな風に幸せになるかを、女性が自由に決めることが出来ると言う事、そしてそれが周りやしきたりと違っていたりしても祝福出来る家族やコミュニティが、どんなに素晴らしいことかを、この映画が教えてくれている気がする。
その連鎖が幸せの選択の幅を広げていくことも。
シャーリー・マクレーンとマストロヤンニの掛け合いを見るだけでも、夢のような時間だったが、内容も素晴らしかった。


歳とったシャーリーマクレーンも口角は相変わらずかわいいし、孫役の子がシャーリーマクレーン激似で笑った

英語で喋るマストロヤンニも相変わらずの色男・優男とおちゃめさ

キャシーベイツも素晴らしい
なんの役の人だっけと思って調べたらが
タイタニックのモリー以外は見てるが記憶になく
非常に素晴らしい役者さんだったんだなと再確認
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