ヒカル

ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌のヒカルのレビュー・感想・評価

2.5
ミュージカルは字幕版があれば基本的に何でも劇場で観るようにしているが、本作はロッテン・トマト、メタクリ、シネマスコア、Spotifyの何れもヒットしない謎の映画で地雷臭しかしませんでした。しかしながら閑散期とはいえ爆死率推定99.9%の本作をチョイスした東宝の編成担当の勇気に応える為に劇場へ。(予想通りに公開3日目の日曜でお客さんは12人でした)


尚、プッチーニは誰も寝てはならぬと私のお父さんは大好きな曲ですが、ラ・ボエームは全然知らないので、カラヤン&パバロッティverで有名とされる4曲を慌てて予習しましたが、どれも同じに聞こえる予習失敗状態で鑑賞に臨みました。


残念ながらミュージカルではありませんでした。歌い方が歌劇やオペラ系であり、さらに悪い事に勿論登場人物全員歌はプロと思われてかなり上手いのですが、イタリア語Onlyでしたので巻き舌系の自分の苦手なやつでした。副題にニューヨークと入っているので若干騙された感は有りますが、プッチーニさんの英語版を聞いた事は無いような気もするので自分がバカでした。


韓国の映画を字幕で観ると英語の字幕版を観るよりも言語を全く知らないので約1.3倍疲れますが、本作はイタリア語かつ2カップルの歌の掛け合いなども多く約1.8倍疲れました。ただ、映画が終わり2時間くらいだったかなと思ったら3時間近く経ってたので意外と楽しんだのかも知れません。(歌の掛け合いのシーンなど字幕で疲れるがオペラ座の怪人のラスト近くを彷彿とさせて良かったです。)


イタリア語の歌劇を字幕付で劇場で楽しめるのは50年に1回くらいの機会かと思いますので、日本に約1000人のプッチーニ ガチ勢の方にオススメします。キャラクターはミミとか出てたのでストーリーは原作準拠でニューヨークに舞台を移しただけかと思われます。(ただのミュージカルファンはラ・ボエームを20時間くらい研究してから観ないと字幕に追われて軽く死ねますので覚悟してください。)
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