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いつもうしろに
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目次

いつもうしろにの作品紹介

いつもうしろにのあらすじ

大学を卒業して2年。就職が決まり実家を離れることになったショウタは、淡々と思い出の品々の断捨離を進めた。 そして新居にやってきたショウタは、怪しげな着ぐるみと出会う。 その中にいたのは、別れた恋人と同じ顔をした女性で…。 捨てたはずの思い出たちと出会い直す不思議な物語。

いつもうしろにの監督

いつもうしろにの出演者

原題
製作年
2023年
製作国
日本
上映時間
36分
ジャンル
ショートフィルム・短編

『いつもうしろに』に投稿された感想・評価

ワンコ

ワンコの感想・評価

4.0
【スタンダードとメインテーマ】

(※短編として)

同時上だった「いつもうしろに」と「夢見るペドロ」は、対比のような感じがして、だから、同じレビューにしようと思う。

上映後トークで、誰とは言わないけれどもおじさん(ごめんなさい)2人が、長いこと話してて、それに”郷愁”と言う言葉を何度か連発して、本当は減点したくなった笑 せめてノスタルジーとか、横文字を混ぜたり、要点をまとめて話してくれたらもう少し良かったかもしれないなんて思う。

ところで、作品については、僕は少し違う視点でレビューを書いてみたい。

昔、シンガーソングライターの南佳孝さんが「スタンダード」という曲を歌っていて、それを若い薬師丸ひろ子さんが「メインテーマ」というタイトルに変えてカバーしていた。

恋愛は、若者には”メインテーマ”だけれども、いい大人には”スタンダード”なのだという意味がある。

“捨てても良さそうなのに捨てられないもの(夢見るペドロ)”と”捨ててはいけなかったのに捨ててしまったもの(いつもうしろに)”

こういうものは、僕にとっては、スタンダードだ。
ガチャの入れ物のように捨てても良さそうなのになぜかそのまま取っておこうとするものはある。何か、欲しかったものを運んでくれたような気がするからだろうか。

反面、捨てちゃいけないはずなのに手元にないものもたくさんある。スポーツ大会の賞状はそうだ。多分、恋愛や友情や、子供のころ必死で集めたものの中にもある。それは自分の意思じゃなかったはずのものも。僕は、縄文土器の破片や、仮面ライダーのカードのコレクションを父親に捨てられた。

ただ、こうしたことに若者は漠然とした不安がよぎるんじゃないのか。

変わるべきなのに変わらない自分。
変わるべきじゃないのに変わってしまう自分。

ただ、これは僕が若い頃に抱えていた漠然とした不安でもある。

まあ、ただ、これを郷愁というのであれば、その通りだ。
田辺・弁慶映画祭 は和歌山県田辺市で毎年開催される新人監督作の映画祭で、
その受賞作を上映するのが 田辺・弁慶映画祭セレクション 。

テアトル新宿 では今年は8/4~ 8/24まで開催。
シネ・リーブル梅田では9月1日(金)~ 9月7日(木)まで開催。

好きなんですよ、田辺・弁慶映画祭セレクション。
毎年楽しみ。
新人監督作ならではの原初的な情熱が強く感じられるし
ある種の歪さもすごく魅力的。

**

今作は審査員特別賞/俳優賞を受賞した『夢見るペトロ』(32分)。
監督・脚本の田中さくらはなんと24歳。

今作『いつもうしろに』は『夢見るペトロ』と併映作品。

『夢見るペトロ』が受賞し、テアトル新宿での上映が決まって、32分じゃちょっと集客むずいかも的なことで、撮った作品が今作。

***

『夢見るペトロ』と内容が似ている。
併映で見れたのは面白かった。

パンダの着ぐるみの可愛さとか
コメディシーンとか、
説明台詞の多さとか
ちゃんとした映画になっている分、『夢見るペトロ』の純粋荒削り感が薄まっていて、
僕は『夢見るペトロ』の方が好きだったな。

***

でもやはり24歳という若さで、これだけ内省できて、物語が書けて、映像にできるという、なんなのこの才能と努力と人間関係の構築力。

前日に『バービー』観たところだったから。
田中監督本人は言われて嬉しくないような気もするけど、
この若さで、女性で、映画監督として、クラウドファンディングなどもしながら、宣伝なども頑張りながら、めちゃくちゃ自分で道を切り開いている様子が素晴らしかった。

バンバン世界に出て活躍してほしい。
ハル

ハルの感想・評価

2.7
舞台挨拶付き。
『夢見るペトロ』に続いて上映された田中さくら監督の作品。
率直に記してしまうと…やはり自分とはミスマッチ。
ただ、感性がハマる人からすると良いんだろうなぁというのも分かる。

彼女がブラジルに旅立ち、見送った翌朝目覚めると家の前にパンダの着ぐるみが。
なぜか中には彼女。
はい、読んでくれている方は??になりましたね。
幻想なのか、はたまた脳内なのか。
人生のターニングポイントにて、人間関係を断舎離してきた主人公がこれまでの自分と向き合う旅路。

作品の一番の魅力は手作り感。
温かくて、刺激も少ないから、心が癒やされていく。
監督特有の優しいタッチと非現実的なテイストは『夢見るペトロ』と類似。
とはいえ、ベクトルが逆に位置づけされているので“似て非なるもの”な印象。

捨ててきた者、忘れていく者。
僕は本作のほうがシンプルに楽しめたし、共感できる部分がままあった。
ただ、抽象的過ぎて受け取り方に戸惑ってしまうのは否めず…

ちなみに、学生時代に作った映像作品ということで、商業作品ではないとのこと。
とはいえ、今回はお金を払い『映画館』で鑑賞しているわけなので、そこはどうしてもシビアな目線。
『夢見るペトロ』に続き、評判はいいのに真逆の感想となってしまった一作。
“クオリティー”の問題ではなく、僕にはハマらなかったというのが単純に大きいです。

『いつもうしろに』に似ている作品

DIVOC-12

上映日:

2021年10月01日

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