原作者の雨穴さんが大好きなので、この映画がきっかけでこれまで知ることのなかった方が雨穴さんを知って、雨穴さんの動画を見たり、記事や本を読んだりしてるかもと思うととてもうれしいです。
わたしはホラーが苦手ですが、こうしてレビューを書くことで一人でも多くの方に雨穴さんのことを宣伝する機会を手に入れるために映画を観たと言っても過言ではありません。
それは半分大げさとしても、ちょっとばかし最後におすすめの雨穴さんを書きます。
映画は、ストーリーの流れは原作の動画や本をなぞりつつ、雨穴さんはまったく別人、栗原さんも、設定こそ同じだけど性格はかなりちがっていました。
よかったのは、実写でないとわからない、実際に家が描写されていたことです。動画や本では間取りから想像しますが、実際に観られるのはけっこう感動。とくに、本家の謎間取りはめちゃくちゃ想像どおりに再現されていました。もちろん、間取りだけ提示されることによる不気味さもそれはそれで好きです。
がっしりホラーなのも原作とはちがう部分ですが、ある人物がひぇっ!みたいな声を急に出したときに映画館のたくさんの人もひぇっ!ってなってちょっとざわついたのがおもしろかったです。
佐藤二朗さん、観る機会がこれまで少なかったけど、意外に表情の演技が繊細なことにちょっと驚いた。いろいろ大げさな部分はあるけど、なんというのか、ちょっとした表情に何回かはっとさせられました。
斉藤由貴さんのこういう役の安定感はいつもすごい!!
ここからはおすすめの雨穴さん紹介です。
雨穴さんは不気味なお面をしていて、動画では声も変えているんですが、なぜかだんだんかわいく見えてくるふしぎ。
動画は勝手に大きく分けて
①ミステリー系
②ふしぎ系・おもしろ系・おせち
③音楽系
とあって、変な家は①に含まれています。
たぶん雨穴さんを知っている人の多くが①のどれかがきかっけなんじゃないかと思いますが、どれもすごく見応えがあります。
わたしがいちばん好きなのは②の「謎の部屋と弁当」という動画で、ことあるごとに見てます。
③の音楽系の曲もめちゃくちゃ中毒性があって無限リピートしています。よくわからないんですけど、ギターも弾いているし作曲もしているぽいんですよね…軽やかに踊ってて体幹もすごく見える。できないことあるのかな、と思いながら見てます。
ところで、以前出演されていたマツコ会議で、雨穴さんは急に大きな音が出てびっくりさせるタイプのホラーが苦手と言っていたので、もしかすると映画では本意でない演出もあったのかも、と勝手に想像します。わたしも苦手だし。
もし、映画を観てそういうのを期待すると少し肩すかしかもしれませんが、例えば「今誰といっしょにいるんですか?」や、ラストに感じるぞわっとするぷちどんでんは充分味わえます。
もともとは、オモコロというサイトのウェブライターが始まりだったみたいなんですが、最初の記事がめっちゃくだらなくてそういうのもとても好きです。
おせちシリーズも毎年楽しみ。
現実にいるどんな嫌な奴でも、「もしかしてこいつが雨穴さんかもしれん」と思うと優しくなれます。