ワンコ

かかってこいよ世界のワンコのレビュー・感想・評価

かかってこいよ世界(2023年製作の映画)
3.8
【誰にでもある差別の種子】

差別感情は親の影響を大きく受けるという話を聞いたことがある。

だからこそ公の教育が大切なのだと思う。

僕は仕事柄、在日の人が同僚にも、ライバル企業や、知り合い、取引企業にもいて、知ってる限り皆、オリジンの名前でやっていた。知り得ない事だが、日本名を使っている人もきっと多くいたのかもしれない。

僕の祖母はお寺の娘で、教育者でもあったせいもあって、差別はぜったいダメという人だった。だから、僕の母親は、入院した病室に在日の人がいても、とても仲良くしていた。

だが、韓国や中国の処理水を巡るネットや電話での嫌がらせには、僕だって辟易するし、普段から反日を煽る韓国や中国の政治家や活動家にも憤りを感じるが、バカな政治家に腹が立つのは日本の政治家も同じだ。白人至上主義を掲げるアメリカのオルトライトや政治家も、ヨーロッパのポピュリズムも虫唾が走るが、それも同じだ。

しかし、世の中にはまっとうな人が沢山いて、それは人種や国境や、ジェンダーも超えると思いたい。

こうした対立を煽る連中には注意を払い、出来る範囲で出来る連中でやろう!なんて言うと、逆に、二項対立を煽ってるなんて難癖をつける低脳のバカも民族主義とかそんな連中だ。

TBSを退社した国山ハセンさんが、宗教上、土葬を望むお父さんの埋葬で苦労をしたことをテレビで話していたのを思い出した。

母国に埋葬されることを望みつつも、選択としては、家族の近くに眠ることを良しと考えてもらえるような世界であれば良いと願う。

先般、新宿「紀伊國屋書店」の一階の文藝春秋や岩波の世界などが並ぶ一角にHanadaというウヨ系雑誌があって、表紙の目次(この雑誌のすごいのは、表紙がモロに目次で、読者を煽ろうとするところ)に、”高学歴の女性には問題がある”みたいなのがメインとして掲げられていた。三浦瑠璃さんの実名もあって、まあ、正直に言うと、要は、バカでモテない男のジェラシーみたいなもんじゃないかと思わせるタイトルのように思えて、手に取る気にもならない感じだ。

バカでモテないなんて書くと、逆に差別だと言う人がいるのは分かってはいるけれども……。

だからといって、過度に同情などしないけれども……😆
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