監督Q&A付き
生きることに疲れて絶望した人々の7日間
5日目が沁みて涙はひと筋程度だったのに後から鼻が垂れるほど泣けた。
幸せというものは形がなくまた恒常的ではない曖昧な様を表現したシーンが素晴らしい。
今生きることが辛い人には助けになるかもしれないが、後押しする可能性も秘めているかもしれぬ。
諦観する前にかつての幸せを噛み締めて、と悩める人にそっと寄り添う作品。
なお仏教における7日間ではなく、
監督がゴールデンゲートブリッジで投身自殺をはかった人々のドキュメンタリーを観て、助かった人々が語った着水するまでの7秒間に後悔したという話に着想を得たとのこと。
カメラワークも素敵で良作。
イタリア映画祭2024