たかしまや

ダンサー イン Parisのたかしまやのレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
4.0
愛が詰まった作品。監督のファンになった。バレエ愛、映画愛、人間愛。
爽やかな満足感にどっぷり。

多くの方はあらすじだけでオチまで読めちゃうだろうし、その期待を裏切らない王道ストーリーなのだけど、でもビックリするくらい、わざとらしさが一切無く、げーじゅつで勝負してて、ちゃんと魅せて、ちゃんとグッと来させるの、凄いですよ。



ここからはオタク目線ですが、
本人役のホフェッシュ、振付がとても面白かった。子供の頃はコンテ苦手意識がどうしてもあったけど、踊りたくなるエリーズやカンパニーの気持ちに共感できる、強い魅力があった。映画としては監督がもちろんなのだろうけども、この人の振付とマリオンさんの表現力で泣かされたな。

そして何と言っても、ラバヤデールのチョイス。絶妙すぎる…オープニングで心わしづかみにされて、最後の路上のコールドで落ちました。

最後に。
上野水香さんのトークイベント付試写会で視聴しました(Filmarksさんありがとうございました。)
生・上野さん、本当に美しかったなぁ…拝んでると自然とこちらの背筋も伸びちゃう。

バレエダンサーさんって踊る時以外の立ち方とかは意外と普通なの、親近感(畏れ多いですが他に言葉が思い浮かばないので)でした。つい比較しちゃうのがモデルさんだけど、彼/彼女らは人前にいると常に頭のテッペンから指先、つま先までピンってしてるイメージ。上野さんは基本リラックスしてる感じがして、好感度マシマシ。

いや大前提として、凄まじく美しかったです。頭ちっちゃくて手脚長すぎて、ただ立ってるだけで華。いつか生で公演も観てみたいです。
たかしまや

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