サマータイムブルース

ダンサー イン Parisのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
3.8
コンテンポラリー・ダンスとは・・・
テクニックや表現形態に共通の形式を持たない自由なダンスの形態です

パリ・オペラ座バレエ団で、エトワール目前のエリーズ(マリオン・バルボーさん)は、公演直前カレシの浮気現場を目撃します
動揺したエリーズは舞踏中に転倒し大怪我を負って、ダンサーへの道を諦めざるを得なくなります
失意の底に沈んだ彼女を家族や友人が慰めます
そんな中でコンテンポラリー・ダンスに出会い、新たな輝きを取り戻していく、というお話です

主演のマリオン・バルボーちゃんがとても可愛い
ドラマで26歳設定だったけど、ずいぶん幼く見えるので調べたらホントはは32歳でした、びっくり
実際にパリ・オペラ座の現役ダンサーで、今回主演に抜擢され、本作がスクリーン・デビューだそうです
という訳で、ダンスシーンはスタント無し、全て本人が踊っています

ストーリー見ると暗そうですけど、全然そんなことなくて、軽くて、コミカルで、ポジティブな内容となっております
元気の押し売りしてるような映画でもありません
逆に言うと、盛り上がりに欠け、淡々とした展開です
でも、それががこの映画のいいところなんだよな〜

ところどころで出てくるフランス料理が画面を彩ります
美味しそー!!
周りに出てくる家族や友達がいい人たちばかり

エリーズのパパが日本人みたいに、思ってることを口にできない昔ながらの人
エリーズに決して愛してる、と言わなくて、すれ違いばかりだけど、実際はすごく愛してるのが伝わってきます

中盤出てくる若者たちがブレイク・ダンスしてるシーンでCANの“Vitamin C”が流れてきてテンション爆上がりに🎵

冒頭とラストのダンスシーンは圧巻!!
欲を言うとクライマックスのダンスは短かすぎたかな
素晴らしかっただけに、少なくとも30分くらいは尺取って欲しかった
もっともっと、もっともっと、もっともっと、ずっと見ていたかった、見惚れました

とても優しい映画
何か道に迷ったり、挫折しそうになっている若い人たちに見て欲しいなと思いました