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ダンサー イン ParisのToooooooooyaのネタバレレビュー・内容・結末

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

正直、ストーリーにそれほど美しさがある話ではないと思う。割と失敗から新たなスタートを切るありきたりなお話。故に、セリフの一つ一つが表現としてとても美しくファンデーションがしっかりしている映画だなと感じた。「あの踊りを僕はこの皿で表現したいんだ」というセリフや、コンテとバレエについて語っている場面では、お互い違いについて話すものの決して違いを否定せず自然に受け入れていたのが印象的だった。また、コンテンポラリーダンスがバレエに関心がない父親でさえ知っているというのは、フランスの芸術に関する教養の高さ、観る側の教育もしっかりしていると感じた。何よりもダンス、料理そして映画という表現が一つになった最高の作品だった思う。少なくともダンスに携わる人、芸術や食が好きな人には見てもらいたい作品だった。
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