アクセルガツキー

ダンサー イン Parisのアクセルガツキーのレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
4.1
いいですね。いいとこ沢山!

「挫折したからこそ真実を掴む」フランスってこういうのめっちゃ好きだよね?なんか死ぬほど見たぞ?とか、
正統的な《文化》の頂点にいて傷ついた女性を、ある意味で周縁にいる男性が救うというのは、屈折したマチズモじゃないの? 大丈夫?とか、
どうにも素直に見れない要素が沢山あって集中しづらいのですが、それを全部吹っ飛ばすくらい人物のキャラクターが良くて、魅力的なんですよね。

主演がすごくいいですね。何者?
完璧にいい人もいないけど、完璧に悪い奴もいない。そして少しずつ、ユーモアがある。あと、すぐに恋に落ちるww(アムールw!)

多分、何年も「下心」があって、なのに、あっさりフラれる某キャラクターが好き過ぎる。これだけでこの映画を見た甲斐があったというもの。この取り残され感に、グッとくる。

完全にダメではない。が、根底ではボク達と同じ、そんなダメ人間が結構でてくる。決して暗くならず、だけどそんなところが刺さり、かわいいw
これがセンスなんですねぇ…Trévian!