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ダンサー イン Parisのかのレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
4.0
"順調"は運次第

弱さは素晴らしい
新たなスーパーパワー

ポワールとホフェッシュには関連性がある

あらすじ
オペラ座のバレエ団で活躍する26歳のエリーズは恋人の浮気で乱心し、本番中に足を怪我してしまう。
医者から完治まで時間がかかることを告げられ、エリーズは全てを捧げてきたバレエ人生の終焉を嘆いていた。
同じく怪我でバレエを辞めた友人サブリナとともに様々な副業を始めたエリーズは、調理補助の仕事でブルターニュ地方を訪れた。
そこで出会ったコンテンポラリーダンスの世界に徐々に惹かれていき、彼女は新たな人生を歩み始めていくのだった。

感想
素敵な仲間との素敵な会話がたくさん見られて見てて心地がよかったです。
苦悩もあるけど、友人に支えられながら自分の選択を決めて行動に移していくエリーズの生き方を見習いたいものです。
人生の転換期ならではの高揚感が味わえる楽しい映画でした。


ネタバレ感想・余談

振付師のホフェッシュは本当に振付師として第一線で活躍してる人

主演のマリオン・バルボーも本当にオペラ座のバレエ団員
実際にホフェッシュのコンテンポラリーダンス作品にも力を入れているらしい。
これが女優デビュー作

エリーズにフラれるフラグ立ちまくりの療法士ヤンが、ブルターニュの施設にやってきて、かわいそうだなと思って見てたら、1分後にはメンバーに意見を述べて場を盛り上げはじめたので、コミュ力高すぎのイケメンおしゃれ紳士かよって思った。
結局次のシーンですぐフラれるんだけども。
フった後の必死の紳士っぷりが可愛い。
それに戸惑うマリオン・バルボーの演技は、女優デビュー作とは思えない見事な困惑顔。

サブリナのカップルが喧嘩してはキッチンカーでセックスしての繰り返しで仲良すぎて微笑ましかった。

頭カチカチ弁護士オヤジが講演を見に来て涙するシーンにグッときた。なんだかんだいっていいオヤジでいい娘。良い家族だなぁと。

笑って泣いて踊って食べて。生きてるって感覚に溢れててすごく良かった。
アーティストにはなれなくても、施設のオバチャンみたいな生き方もあり。
酒飲みながらダンスを見てて、その幸福感を言葉で表そうとしたけど全然できなくて、結局、思うがままに踊り始めたシーンが好き。
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