Jeffrey

闇を横切れのJeffreyのレビュー・感想・評価

闇を横切れ(1959年製作の映画)
3.8
「闇を横切れ」

冒頭、地方都市で連続殺人事件が発生。若手記者の勘、不可解な命令、老巡査の死、黒幕からの呼び出し、死んだ女の秘密、証拠隠滅、妨害工作、スパイの正体、対決の時。今、男の選んだ道とは…本作は増村保造が菊島隆三と脚本を執筆し、監督を務めた一九五九年の映画で、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。まず、驚くことに劇中音楽が一度たりとも使われていない。内容はある地方都市の市長選挙をめぐって起った連続殺人を追う新聞記者の話なんだが、川口浩、山村聡、叶順子、滝沢修、高松英雄などの役者が最高である。増村特集とかで、映画を見ると、この監督の初期作品に凡作が一本もない。どれも傑作レベルな水準の出し方をしているといつも驚愕させられる。ワンカットワンカットが非常に特徴的で面白みがある。もーね、俺の好きな女優 京マチ子や若尾文子、山本富士子、岸恵子と共演している川口 浩がかっこいい。彼を最初にしたのは市川崑監督の「おとうと」でそれこそ岸惠子と共演していた時に初めて見てこんなハンサムな俳優がいるのかと思わされた。彼五十一歳と言う若さで亡くなってるからショックだった。なんか余談になってしまうが、彼の家族はほとんど病気で死んでいるため彼も病気で亡くなってしまったと言うのが…小さい頃、親父が持っていたDVDの川口浩探検隊シリーズをよく観てたっけなぁといつも彼を見ると思い出してしまう。個人的にはすごく心情的なものがある役者だ。最後にオープニングクレジットの出し方が最高である。
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