逃げるし恥だし役立たず

ツーリストの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ツーリスト(2010年製作の映画)
2.0
最初から最後まで息をつかせぬ展開、ロケーションであるヴェネチアの風情も良い、ジョニー・デップの演技は巧妙かつ存在感はすばらしい。脇役も豪華で楽しめる作品。
なのにである、刺激度ゼロの昔懐かしのロマンティック・ミステリーで終わってしまっている。目を憚る様なラブシーンもなければ、凄惨な暴力シーンもなく、余韻に浸るラストもない、地上波の日曜洋画劇場で垂れ流す様な何も残らない作品になってしまっている。如何して此の様になったのか?前半の優雅な展開の速度感覚は悪くないが、後半は如何にも狙ったドンデン返しで安っぽい。
ヒロインのアンジェリーナ・ジョリーは美人ではないが、いつも魅力的な女である。だが自然な美しさを感じられない。アゴは妙に尖っており、唇はぷっくらし過ぎており、目元は化粧が濃過ぎる。よって当方はタイプではない。

[補足(備忘録)]
米国から来た旅行者(ツーリスト)の数学教師フランク(ジョニー・デップ)と謎の女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)が列車で出会いヴェネチアを楽しむが、逃亡中の犯罪者「アレクサンダー・ピアース」の事件に巻き込まれて、マフィアとアチスン警部(ポール・ベタニー)から命カラガラに逃げ廻る物語。