のっち

ポエトリー アグネスの詩 4K レストアののっちのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

美しさを見ようとすると…

釜山で働く娘の代わりに孫の面倒を見るミジャ。詩を学ぼうと思い立ち、日常を見つめなおすが…

「あなたは今まで一度も本当のリンゴを見たことがない。」そう言われた後に見た、木漏れ日や枇杷は感動に値するものだったかもしれない。でも同時に孫の態度や、やってしまったこともよく見えてきてしまう。登場する父親たちのように、女の子を蔑ろにすることはできない。ベッドに寝て落ち込み、小さい子にフラフープを教え、祖母の運動に付き添う孫の善性に賭けた決断。それが認知症が進み、物事がはっきりしなくなる前の決断として、納得したものだったのかもしれない。オシャレで噂好きのミジャがここに至るまでがとても丁寧。
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