矢野竜子

プリシラの矢野竜子のレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
3.1
ロリコンプレスリーもとい男の支配からの脱却。
ソフィアコッポラのお家芸な居場所の物語。
要素はロストイントランスレーションと
全く変わってない気がするけど、もはや作家性。
ここまでくると基本的な設定が
大体同じの村上春樹作品をも彷彿とさせる。
孤独な女性、見ず知らずの土地、年上の男、
忘れ難いパーティー、自分探し(死語)。
色々ドラマチックにできそうなものを
ひたすらブツ切りで淡々と描くあたりは好き。
病院に行く前にメイクをきめるところも良い。
プレスリーはただのロリコンと言わんばかりの
2人の身長差カットは見もの。