さしみ

プリシラのさしみのネタバレレビュー・内容・結末

プリシラ(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

14才でエルヴィス・プレスリーと出会ってからの10年間を描いたプリシラ・プレスリーの物語。

“好きな男の色に染まる”
好きで好きでたまらない時はそうですよね。
ただ自分の主張があまりにも通らなくて相手の押し付けが強いとそれはそれでストレス。
なにしろまだ学生時代に出逢っていますし、プリシラは作品で見る限り落ち着いていて結構中身は大人っぽい女性だったのかもしれませんが最初は「おチビちゃん」とエルヴィスに呼ばれていたり、大人に指南されたらそういうものかって思う瞬間もあったのかもしれないですね。

“エルヴィスはスピリチュアル派”
ショービジネスの世界に疲れたエルヴィスは心の拠り所として薬物以外に宗教色の強い書籍を夜な夜な読んでいたようです。
朗読した時にプリシラに「正しい姿勢で聞け」と静かに一喝。
その後大佐に(電話で)本を捨てろと言われ、焼いているシーンがありました。
大佐の言いなりだったのが一瞬で分かるシーンです。

『学校の男の子じゃダメなの?』
スーパースターに恋する娘を心配したプリシラのお母さんが言った言葉です。
燃えあがっちゃってる2人の間にはどんな障害も関係ないのです。
学校に普通に通いながらも実は自分はエルヴィス・プレスリーと付き合ってるんだという優越感!メンフィスに呼び寄せられサングラスをかけてエルヴィスに肩を抱かれて2人で公衆の面前に出た時のなんとも言えない高揚感!
もう人生振り切って“こっち”を取ったのです。

“結婚生活6年”
続いた方だと思います。
服を投げつけられて帰れ!って言われたり
イライラの果てに物を(椅子?)を投げつけられたり…「無理無理無理無理!」って心の中で叫ぶ自分😫
しかしエルヴィスはプリシラを抱きしめてすぐ謝るんです。そしてプリシラも許すんです。(やっぱり無理…)

ソフィア・コッポラ監督作品という事でファッションが豪華で時代に合わせた色彩もポップ&ガーリー!
美容室でパーマかけてるシーンもオシャレでした。

『エルヴィス』と同じスコアにしたかったのですが、エンドクレジットの文字が致命的に小さかったのでマイナス1点です😞
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