エルビス・プレスリーの妻、プリシラのエルビスとの出会いから別れまでを彼女の手記を元に描いた伝記映画。
監督はソフィア・コッポラ。
プリシラといえば、ZAZファンの僕としては『裸のガンを持つ男』シリーズのヒロインの印象が強くて、実生活についてはよく知らなかった。
ただ、スーパースターの妻となれば、諸々大変なこともあっただろう、とは思いはしたが、本作はそこんところわかりやすく作られている。
14歳でエルビスと出会い、結婚するまで8年かかった。
その間、エルビスはプリシラとキス以上の行為はなかったようで、そのあたりのことも本編では描かれているし、直情型な性格のエルビスはプリシラに暴力を振るうシークエンスもあって、生々しさもある。
女優と浮き名を流すエルビスに嫉妬する彼女の対応も十分納得できるが、それでも支えてあげられるのは自分しかないと、言い聞かせるのだが・・・。
プリシラを演じたケイリー・スピーニーがいい。
彼女は、エイリアン・シリーズの最新作『エイリアン:ロムルス』の主演を演じるなど、本作をきっかけに今後メジャーになりそうな予感。
チェックしておいたほうがいいかも。
ラスト・シーンに流れるのが、ホイットニー・ヒューストンがカヴァーして大ヒットとなった、「オールウェイズ・ラブ・ユー」のドリー・パートンによるオリジナル・バージョン。
エルビスの元を離れるプリシラの心情に合った選曲だ。
先日、O・J・シンプソンも亡くなり、久しぶりに『裸のガンを持つ男』シリーズ再見したくなった。