ぐり

プリシラのぐりのレビュー・感想・評価

プリシラ(2023年製作の映画)
1.3
ソフィア・コッポラの作品を初めてみた。
映画というよりドラマのよう。
起承転結やうわべの展開に終始していて、とてもライトな作品。
だから最後まで観れるけれども、わたしは好みではない。

映像も衣装もメイクも、なんだかパッとしなかった印象。

プリシラの演出は、スターとの夢のような恋愛と悲哀が紋切り型に描かれていた。
対して、プレスリーのそのときどきの感情や背景については、一切描かれることがなかった。
プリシラの両親や、プレスリーの家族や大佐もただのモブ。

プリシラはプレスリーからの愛情を欲してはいたが、プレスリーや他の周辺の人々の感情を考えることはなくてモブに見えていたのかしら?

プレスリーは終始、取り巻きやプリシラを所有物のように扱うような描き方をされていた。
まぁ、プリシラからはそう見えていたのだろうし、きっとそういう振る舞いだったのだろう。
しかしながら、その振る舞いの背景がわかるような演出が欲しかったなと思う。

プリシラの俳優さんは、14歳の役から母親の役までハマってたからすごいなと思った。
ぐり

ぐり